Menu

その他

Home

その他

男性更年期障害の漢方療法

症例

顔のほてりや発汗、腰や手の冷え、息切れと動悸、睡眠障害、イライラなどを訴えて報告者の病院泌尿器科を受診して男性更年期障害の診断を受けた患者16例(38~66才)に漢方療法を行った。
冷え性で頭痛、めまい、動悸などのあるもの10例には当帰芍薬散エキス剤を、不眠のぼせ、イライラの強い6例には加味逍遥散エキス剤をそれぞれ4週間投与した。
その結果著効58.8%、有効23.5%であり有効率は82.3%であり副作用は全く認められず、満足できる効果と考えられる。

バセドウ病に伴う眼瞼浮腫に柴苓湯が有効であった症例

症例

49歳女性。
甲状腺機能亢進症で抗甲状腺薬の投与を受け肝障害が出現、I131の甲状腺内照射に切り替え照射施行後今度は眼球突出、複視、眼瞼浮腫が悪化をきたし報告者の大学病院に転院。
後眼窩の外照射とステロイド投与で眼球突出、複視は改善を見たが眼瞼浮腫が残ったため柴苓湯エキス剤の投与を開始したところ眼瞼浮腫は投与2週間目で徐々に消退を始めた。
現在のところ継続投与中である。柴苓湯の免疫抑制作用と利尿作用が有効に作用したのであろう。

顎関節炎の激しい痛みが桂枝加朮附湯で速やかに改善した症例

変形性顎関節炎がNSAIDsや、関節ブロックで改善されることが多いが本症例のようにそれらの治療が無効な場合もある。

症例

74歳女性。
右側顎関節に激痛と開口障害を生じて整形外科を受診、NSAIDs(非ステロイド消炎鎮痛剤)の投与を受けたが無効、外科に転院し、関節ブロックを3回受けたが無効であった。
報告者の大学口腔外科に紹介受診しMRIで変形顎関節炎と診断した。やせて冷え性、食欲不振などから表寒虚症と診断し、桂枝加朮附湯エキス剤の投与を開始した。2週間後から痛みと開口障害の軽減が見られ、5週間後にはほぼ正常に復したがその後さらに4週間服薬して治療を終了した。

顎関節炎の激しい痛みが桂枝加朮附湯で速やかに改善した症例

柴苓湯は漢方的には下痢と浮腫に用いられる方剤であるが、抗炎症作用があることも認められている。

症例

50歳男性。
脳梗塞の後遺症で右側にふらつき。
自宅の壁などに右肘を頻繁にぶつけるようになり、外傷性肘滑膜包炎を生じ、穿刺処置を頻繁に必要とするようになった。そこで柴苓湯エキス剤の投与を行ったところ、約1ヵ月半で肘滑膜包炎は完全に完治した。

男性更年期障害に補中益気湯が有効であった1症例

症例

58歳男性。
1年前から全身倦怠感がつよく、近医を受診してうつ病といわれ抗欝剤を投与されたが効果が無かった。
報告者の大学病院泌尿器科を受診。
男性更年期障害と診断し、男性ホルモン剤の筋注を2ヶ月続け、冷え性、不眠、勃起障害などに改善を認めたが全身倦怠感は改善を全く認めなかった。
そこで補中益気湯エキス剤を投与したところ2週間で全身倦怠感の著しい改善を見た。

てんかん様発作に対する甘麦大棗湯の知験例

本方剤は女性のてんかん性障害(ヒステリー)の薬として有名であるが、男性や小児でも理由も無く悲しみ泣くものにも有効で、その際あくびを何回も繰り返すものに特に著効があるという。

症例

10歳女児。
運動会で転んでコンクリートで頭を強打、3日間意識が無く各最後1日何回も痙攣発作を起こすようになった。
方々の病院で治療を受けたが直らず報告者を受診した。
盛んにあくびをするのに着目して、甘麦大棗湯(煎剤)を投与したところ発作が次第に減り、7ヶ月ほどで治癒した。

症例

15歳男性。
8ヶ月前ごろから上腹部の腹痛発作を起こすようになった。
大学病院で精密検査を受けたが異常なしといわれたという。
報告者を受診したとき腹痛発作を起こし、発作の終わり頃に立て続けに大きなあくびをした。
そこで甘麦大棗湯(煎剤)を投与したところ1日で痛みが軽くなり、約1ヶ月の服用で発作は起きなくなり、その後再発していない。

耳管開放症に加味逍遥散が著効した1症例

耳管開放症は耳閉感、自声強調を症状とするが有効な治療法は無いという。

症例

39歳男性。
右耳の耳閉感と自声強調を訴え報告者の耳鼻咽喉科を受診。
耳管開放症と診断して去痰剤などを投与したが余り効果はなかった。
2年半ほど経過して悪化してきたので、漢方治療を行うこととした。
患者は普段からイライラしやすく、且つ虚弱体質であるので加味逍遥散エキス剤を投与したところ、2週間後には耳閉感と自声強調ともに消失した。

|1|